クリアソン新宿の選手たちが8月27日、新宿区立花園小学校において、同校教員ら約15名を対象とした「ボール運動研修」として、サッカーの講習を行いました。
同校での教員向け運動研修は、ことし7月に行った「走り方研修」に続き、2度目です。昨年度から今年度にかけ、新宿区の教育課題研究校に指定されており、子どもたちの基礎体力の向上を目的とした校内研究という形で、教員向けの体育の研修を積極的に行っています。子どもたちに対する効果的なボール運動指導方法の向上を図るため、クリアソン新宿が協力を依頼されました。
クリアソン新宿の岩舘直と鶴田爽太郎が講師を務め、授業で活用できる具体的な指導法を伝えたり、実技を体験していただきながら進めました。「サッカー」という専門的な競技で、ボール運動の基礎技術から応用までをカバーし、特に協調性や運動能力の発達を促す指導方法に焦点を当てました。
花園小学校はクリアソン新宿のオフィスからほど近く、このような研修以外にも、児童向けのサッカー教室や走り方教室など様々な関わりを持っています。
今後も教員の指導力向上を目的とした研修を開催し、児童の健全な成長を支える取り組みを続けたいと考えています。
コメント
小泉先生(小学1年生担任)
低学年を持っている関係で、サッカーなどといった専門的な競技をあまり体育では実施しないので、今回の研修で実際の授業取り入れられるところは少ないと思っていました。しかし、ボールを扱うための基本から丁寧に研修してくださったおかげで、どのスポーツ、球技にも通ずる知識を得ることができました。
また、”足は脳から一番遠いところのため、ボールを扱う際はミスが起こりやすい。だからこそ、まずは、手で扱ってみる”、”ボールに集中しすぎないで、顔を上げて周りの状況を把握することがどの球技においても大事”などの留意点は、授業でもすぐに取り入れることができそうだなと感じました。とても楽しく学ぶことができました。
小橋口先生(小学6年生担任)
サッカーなどの専門的なスポーツを体育で実施してしまうと、得意な子が一人でやってしまうことが多いですが、研修で行った基礎的な練習から一人一人がスキルアップすることで、より子供たちが楽しめるかつ、協調性を養うことができるような授業ができると感じました。また、ボールを持ちながら顔を上げて周りを意識する、というところは複合的な動きになるので他の球技にも応用できると感じました。
クリアソン新宿というチームがこういった地域活動を行ってくれることは、地域活性化にも繋がりますし、近くに最前線でスポーツをしている方々がいてくれるのは、子供たちの運動に対する印象の変化にも繋がるので、ぜひこのまま頑張ってほしいと思います。
岩舘直 選手兼地域共創室
花園小学校では、これまでも子どもたちに向けてのサッカー教室や走り方教室は何度も実施してきましたが、先生方に向けてサッカーの実技講習をするというのは初めてのことでした。
普段指導をされている立場の先生方に向けて、どんな講習をすれば良いのか難しい部分もありました。実際に先生方が子どもたちの指導をする際に、どのような技術的ポイントを気にかけてほしいか、また、子どもたちが楽しく取り組めるように、どんな声かけや工夫をしてほしいか、そんなことを中心に踏まえながら実施させていただきました。
今後も、花園小学校の子どもたちにより良い体験、経験を積んでもらえるよう、先生方との連携を深めながら様々なことに取り組んでいけたら、と思っています。
鶴田爽太郎 選手兼地域共創室
高校の保健体育の教員免許を持っているので、児童と教員の両方の気持ちがわかります。その中での専門的指導はすり合わせが難しかったです。しかし、その状況でもドリブルゲームを取り入れると教員でも盛り上がったので、何かしらのゲームを取り入れることで、サッカーが苦手な児童でも授業に入っていけるのではないかと感じました。
どんな内容でも最初は「難しい」や「できない」といった声が上がりますが、指導の過程で「できた」という成功体験があることで、私たちも「この教えで合っているな」という学びができました。