「みんなで協力して、サッカーをやるから面白い」柏木小での放課後部活動に参加

「みんなで協力して、サッカーをやるから面白い」柏木小での放課後部活動に参加

 クリアソン新宿は、ことし5月から新たな地域活動として、新宿区立柏木小学校の放課後部活動への参加を始めました。学期中の毎週木曜日にはサッカー部、金曜日には陸上部での約1時間の活動があり、それぞれ選手が2名ずつ参加し、子どもたちと一緒にボールを蹴る、走るなどスポーツの楽しさを伝えています。

 「放課後部活動」は、一般的に中学校や高校で行われている部活動とは異なります。竹村郷校長の発案です。東京都が1日に60分程度の運動を週2回ほど行うのがいい、という考えを打ち出したことをきっかけに、2019年に当時校長を務めていた落合第六小学校で始めました。自らの陸上クラブ経験を応用して、外部から講師を招く、徴収した参加費から講師への謝金も支払う、数名の保護者が現場を一部サポートする、という形になっています。スポーツだけでなく文化活動もあり、安全な環境で子どもたちを見てもらえることなど保護者からのニーズが高まって、現在の柏木小が3校目の実施です。

 7月4日に行われたサッカー部の活動は、学年を問わず約50人の児童が集まり、気温が高すぎるため、グラウンドではなく体育館に移して行われました。経験豊富なインクルーシブサッカーコーチの田中三千太郎氏が、講師として子どもたちが楽しめるメニューを進め、クリアソン新宿選手の西山大輝、竹内諒太郎は、講師のサポートをしたり、子どもたちと一緒になって声を出し、ボールを追う”お兄さん”のような役割を務めています。

 活動時間のうち半分ほどは、ボールを使わずに体を動かし、グループになってボールを蹴る時間でも技術を求めるメニューはなく、運動が得意ではない子どもも楽しめる内容でした。サッカースクールにも通う5年生の男の子は「点取ったらうれしいし、取られたら絶対取り返そうと思う。みんなで協力して、サッカーをやるから面白い。いろいろな学年が混ざって、こうしたらいいよとか、話し合ってる」と笑顔で話していました。

コメント

柏木小学校 竹村 郷 校長

 地元の選手ということで、クラブも盛り上げたいですし、さらに子どもたちにも認知を広げて、地元新宿を応援する愛着というか、応援する気持ちを高めたいです。選手はとてもフレンドリーに関わってくれているという印象です。今後は子どもたち一人一人の特性を知ってもらって、双方向で交流できたら、かけがえのない思い出となると思います。

クリアソン新宿 西山 大輝 選手兼地域共創室

 柏木小学校での放課後部活動では、1年生から6年生まで、サッカーをやっている、やっていないに関わらず、遊びたい子やサッカーがしたい子も含め、いろいろな子供たちがいます。その中で、みんなとても活発で外で動くことを心から楽しんでいます。

 そんな子供たちと接していると「真剣に楽しむこと」が一番大切なんだ、と改めて感じさせられます。その楽しさをより広く大きくするために、自分が大人として今までサッカーを通して培ってきた経験や学びを伝えられたらいいなと、日々考えながら活動に参加させてもらっています。

 このような素晴らしい活動の一端をクリアソン新宿として担わせていただいてることを本当に嬉しく思うとともに、もっといろいろな地域や学校などでも子どもたちが「真剣に楽しんで学べる場」をつくっていけたらいいなと思っています。

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