企業経営における「ミス」を考える 「クリアソン新塾」第2回

企業経営における「ミス」を考える 「クリアソン新塾」第2回

 クリアソン新宿が掲げる「真の豊かさ」や「リーダーシップ」を、法⼈パートナーの経営者の皆さまと共に育み、学んでいくコミュニティ「クリアソン新塾」の第2回プログラムが、7月25日に開催されました。法人パートナーのCPAエクセレントパートナーズ株式会社より提供いただいた新宿区内の会場(CPASS LOUNGE)に、約30人が集まりました。

 「クリアソン新塾」は、ミスのスポーツと呼ばれるサッカーの競技特性を取り込み、失敗やミスから学ぶことを掲げ、⼼理的安全性の取れたコミュニティだからこその学びがあるコンテンツを⽬指しています。今回は、ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッドの日本法人会長、奥野慎太郎氏(株式会社Criacao社外取締役)が、「企業経営における『ミス』とは」と題して講演を行いました。

 自身のサッカーとの関わりや経歴を紹介した後、企業経営における「失敗」と「ミス」の違いを解説。タイプ1エラー(実際は正しくない判断を、正しいと判断して実行してしまうこと)とタイプ2エラー(実態は正しい判断を、正しくない判断だとして実行しないこと)を区別して、どちらのタイプか自覚することで防げること、なぜミスは起きるのかなど、前半は論理的な説明が続きました。後半は、自らが経営者として対処した二つの事例から、どう判断したのかやその時の社内外の反応などを参加者に共有して、自分ならば、と考える時間となりました。参加者との質疑応答も活発で、時折笑いを交えながらのやり取りがありました。

 休憩を挟み、丸山が聞き手を務める、株式会社日税ホールディングス・吉田倉人代表取締役社長とのトークセッションへと移りました。「税理士とその関与先のために」を理念に掲げ、幅広いサービスで税理士と一緒にクライアント企業の課題を解決する同社。祖父が創業者で三代目の経営者となる吉田氏が先代から学んだことや、どのような考えで経営理念を刷新したのか、経営者としての悩みなども率直にお話しくださいました。

飲食を取りながらの懇親の時間も、名刺交換をされたり、他の参加者を紹介しながら話す場面も多く見られ、新たな繋がりが生まれていました。

5月から始まった「クリアソン新塾」は9月、11月と続き、計4回で構成されています。

参加者の声

学校法人都築学園 日本薬科大学 学長・教授 都築 稔 様

クリアソンの安心感のあるコミュニティの中で、大変いい話が聞けました。私が一番の異端児かもしれませんが、業種業態も違って、なかなか会えない方に会えるのは貴重です。実は繋がっていたとか、近い所にいたという話もあって、そういうのもありがたいです。いろいろなスポーツチームの支援や後援会をやっていますが、このような取り組みをされているのは、本当に素晴らしいと思います。

株式会社コーディネーション・アカデミー 代表取締役 斉藤 祐也 様

あまりこのよう場には行かないのですが、様々な業種の経営者の方々が、多様な話をされていて、刺激を受けました。登壇されたお二方のお話も、非常に興味深かったです。(奥野氏の)タイプ1エラーとタイプ2エラーの話は、自分はどうなのかと考えましたし、トラブルへの対応は経営でも生活でもあることなので、判断して決断するスピード感は大事だ、と話を聞く中で改めて思いました。

弁理士法人太陽国際特許事務所 所長・弁理士 中島 崇晴 様

前回は都合が悪く、今回初めて参加させてもらいましたが、様々な経営者の皆さんが集まる場で、若手の方も多く、交流できて貴重な機会だと感じています。普段は聞くことができないようなところを、同じコミュニティの中で、という形で聞けて、他の講演会とはまた違う良さがあります。すごく楽しませてもらっています。クリアソンを通じて繋がりを持たせてもらって、我々がいろいろな方に相談することもできて、ありがたいです。

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