岡野周太 退団のお知らせ

岡野周太 退団のお知らせ

このたび、Criacao Shinjukuに所属しております岡野周太が、2021シーズン限りで退団することとなりましたので、お知らせいたします。

<プロフィール>

◇ 氏名 : 岡野 周太(おかの しゅうた)
◇ ポジション : MF
◇ 生年月日 : 1999年5月18日(22歳)
◇ 身長 / 体重 : 178cm / 70kg
◇ 出身地 : 広島県

2020年 – 2021年 Criacao Shinjuku

関東サッカーリーグ1部:12試合


<コメント>

みなさま、平素よりクリアソン新宿を応援していただき、誠にありがとうございます。私、岡野周太は、昨シーズンをもちましてクリアソン新宿を離れる決断をいたしました。

来年から就職の関係で東京を離れることが決定しており、物理的に活動が難しくなるということもありますが、それ以上にプレーヤーとして上を目指し、チームを前に推し進めていけるだけの状態にないと感じ、この決断に至りました。

ご存知の方も多いかと思いますが、昨シーズンはチームとして目標であるJFL昇格を達成するなど、素晴らしい時間を過ごすことができました。私自身も大きく感情の揺さぶられる、充実したシーズンであったと感じています。

その一方で、プレーヤーとしての自分に違和感を感じたシーズンでもありました。

昨年、シーズンを通して、私は多くの時間をベンチで過ごしました。もちろんプレーヤーとしては悔しくてたまりませんでした。ピッチで躍動し、生き生きとした仲間の表情を見れば見るほど「自分もピッチの上で自分らしさを表現したい」と。シーズン序盤はそのような気持ちがメラメラと湧き立っていました。その想いがエネルギーとなり、コツコツとトレーニングを積み重ねられたと思っています。

しかし、シーズン終盤にその悔しさを感じなくなっている自分がいることに気づきました。何か惰性でプレーをしている感覚があり、本田圭佑選手風に言うなら、リトル岡野に「なんでサッカーしてるの?」「惰性でサッカーしていて楽しいの?」「負けっぱなしで悔しくないの?」といったことを問い続けていました。

これまでのサッカー人生の中でも、なかなか試合に出場できない期間はありました。むしろそのような時間の方が長かったかもしれません。しかし、悔しさの炎が消えることはありませんでした。悔しさをエネルギーとしてあがいてきたからこそ、このレベルでプレーができるようになったと思っています。

だからこそ、その悔しさを感じなくなった自分自身に違和感を覚えたとともに、ここで一旦区切りをつけるべきだと、シーズン終盤、心に決めました。

腹をくくったこともあってか、それ以降はパフォーマンスも向上しました。しかし、力のある選手たちとの立場を短期間でひっくり返すことはできず、残念ながらピッチに立つことはできませんでした。

もちろんJFL昇格は嬉しかったですし、仲間の嬉し涙を見るともらい泣きしそうなほどでした(少しは泣いていたかもしれません)。

ドライな人間だと思われるかもしれませんが、これまでの私は、チームがいくら大舞台で成功しようとも、自分がそこでダイレクトに貢献ができていなければ、それを嬉しいと思ったことは一度もありません。

しかし、今回は違いました。気づけば、自分もチームの喜びの輪の中にいました。自分もチームの成功を心の底から喜べるようになったのだと、自身の変化を感じた瞬間でした。

しかし、ふと冷静になると「ほんの少しくらいは、悔しさを感じていてもいいのではないか?」そう考える自分もいました。やはり、悔しさをエネルギーとしてここまであがいてきた人間ですし、これからもそうであると思っています。だからこそ、悔しさをエネルギーに変換できない中途半端な状態で、今はプレーしたくないと思ったのです。

今の状態では、プレーヤーとして伸びないと思いますし、チームを前に推し進められるかと聞かれればなおさら難しいでしょう。だから、一度サッカーから離れ、じっくりとサッカーとの関わり方について考えたいと思っています。

引退を発表した(小林)祐三さんから「周太とサッカーの関係は道半ばに見える」という言葉をもらいました。その言葉が妙に自分の中で引っかかっています。

体力的にも技術的にもまだまだプレーできる自信もありますし、ピッチに立った地域CLのおこしやす京都戦で感じた感情を思い出すと、まだプレーしたいと思っている自分もどこかにいる気もします。だから彼の言葉がどこか引っかかるのかもしれません。

ただ、ここまで書いたように中途半端な状態でプレーしたくないというのが、一番私が大切にしたい想いです。色々考えながらプレーができるほど器用な人間ではないこともまた事実ですが。

長くなりましたが、これが今の私の想いと、チームを離れる決断をするにあたっての経緯です。プレーヤーとして活躍したいと本気で思えば、またスパイクを履きたいと思っています。ただ今はじっくりと、プレーヤーとして本気で上を目指したいのか、サッカーとともに自分が何をしたいのか、これについてじっくり考えようと思っています。

1年半という短い期間の在籍でしたが、心温かいサポートをいただき誠にありがとうございました。チームは今シーズンから、JFLを舞台にさらなる飛躍を遂げてくれると思います。引き続きクリアソン新宿に熱い応援のほど、よろしくお願いいたします。

2022年1月23日
岡野 周太

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