新宿を代表する企業の一つであるSOMPOグループ。クリアソン新宿のユニフォームの背中にロゴを掲出するだけでなく、パートナーとしてさまざまなシーンで連携を深めている。そんな取り組みや現状の成果について、人事部の吉岡さん、広報部の大西さん、サステナブル経営推進部の山中さんに聞いた。

SOMPOグループ
新宿に拠点を置く、約130年の歴史を持つ保険・金融グループ。全体で5万人近い社員を抱えている。2024年からクリアソン新宿の法人パートナー。
https://www.sompo-hd.com/

Speaker
吉岡さん(SOMPOホールディングス株式会社 人事部)
大西さん(SOMPOホールディングス株式会社 広報部)
山中さん(SOMPOホールディングス株式会社 サステナブル経営推進部)

「世の中が大きく変わる中で、我々も変わっていかなければならない」

昨年までは山中さんを含めて2名がクリアソンで働いていました。今年の7月から今後は原田がSOMPOグループの広報部に派遣 *1。この両社の人材交流の目的はなんですか?

吉岡さん:「カルチャー変革」と「自律的なキャリア形成」が大きなテーマであり、この二つを実現できる人材集団をつくっていきたいと思っているのですが、保険業という規制業種であり組織も大きいためそういった人材を育てることをあまり得意としてきませんでした。世の中が大きく変わる中で、我々も変わっていかなければならない。そういったとき「グループ内の経験だけでは足りないよね」というところから『SOMPO他流試合チャレンジ』という取り組みが始まりました。社員がグループ外での企業や団体で勤務し、学んだことを持って帰ってきてもらうための制度です。原田さんにはこの制度の中で、逆にクリアソンから当社に来てもらって、ダイレクトにこの企業文化を変えることに挑戦してもらっています。

大西さん:広報部で一緒に働かせてもらっている立場として、原田さんにはすごく頑張っていただいています。やはり、外からの意見や視点をいただけるのが大きいです。広報部のスポーツチームに入ってもらっているのですが、WEリーグとの取り組みにおいて、原田さんの選手としての経験は貴重です。またSOMPOの人脈だけではなく、クリアソンの人脈、繋がりというものが様々な価値をもたらしてくれていると感じます。

吉岡さん:他流試合チャレンジは2023年から始めて、今年で3年目になりますが、我々が受け入れる側になるのは初めてでした。ただ、越境を経験した社員の成長や活躍ぶりは社内にも浸透しているので、受入れに対してもスムーズに進めることができました。

山中さん:私はこの制度を通じて、クリアソンで働かせてもらって戻ってきました。その期間にできた人脈、例えばクリアソンの他のパートナー企業の方々などを巻き込みながら、様々な取り組みができています。そういう人のつながりが今の仕事でも活きているなと感じます。

「スポーツの人を集める力、リアルな接点をつくる力」

社内のエンゲージメントを高めるという目的でも連携し、その中の一つに、6/15の国立での試合がありました。SOMPOグループからも、たくさんの方々が訪れたと聞きました。

大西さん:SOMPOグループ全体に案内したところ、多くの事業会社から参加してくれました。スポーツの人を集める力、リアルな接点をつくる力を使って、グループの各社がつながれたのが良かったです。また、会場に来られなかった社員のために、当日の熱狂を伝えるためのダイジェスト動画も作りました。動画撮影に参加した人たちがとても楽しそうにしたのが印象的でした。

吉岡さん:試合の前には、クリアソンにブラインドサッカーの研修を実施してもらいました。事業会社を超えて、身体を動かしながら交流することで、人事的な目線から見てもエンゲージメントが高まりました。グループ全体で効果を実感しています。選手も来てくれたので、そこで出会った選手のことを国立で応援するというストーリーも良かったです。

試合観戦にはどれくらいの方が来られましたか?

山中さん:希望した社員に配布したチケットは420枚でした。みんなが楽しみに参加してくれました。

大西さん:事業会社で数えると15社ぐらいが集まりました。愛知から来ていた社員もいて、会社だけでなく地域をまたいでというのはあまりないので、そういう意味でも貴重な機会でした。

山中さん:試合当日もですが、事前に社内で実施した関連イベント(ブラインドサッカー研修、応援用のフラッグづくり)に参加した社員同士がすごく笑顔でコミュニケーションを取っていたことが印象的でした。「この人、こういう人だったんだ!」という気づきがあり、これは想像していた以上の効果でした。

―そうした交流や理解は、会社にとって大事なんでしょうか?

吉岡さん:これからますますSOMPOグループが発展し成長ていくためには、多くの事業会社がつながり、関わり合いながら進んでいくことが大事だと思っています。

山中さん:試合当日は、東京藝術大学の協力のもと、国立競技場内に感覚過敏や発達障がいなど特定の特性を持つ方が安心して過ごせる「センサリールーム」を設置しました。3組12人のお子さんに試合観戦を楽しんでもらいました。東京藝大、クリアソン、SOMPOグループと、私たちだけではなく外部の皆さんともつながる機会がつくれたことも、スポーツの価値だと感じました。当社のパーパスは「安心・安全・健康であふれる未来へ」です。いつどんな時でも、ありたい姿に向かって歩んでいける、豊かで笑顔あふれる未来の実現に向けて、色々な事業を通して接点を持ち、様々な人たちと連携していくことが必要なんだと思います。

「クリアソンの人を巻き込む力はすごい!」

―試合だけでなく、共通の活動拠点である新宿という地域での取り組みでも連携をしています。山中さんが中心になって進めた「太陽の授業」*2 はとても良かったですね。

山中さん:SOMPOは社員一人一人のMYパーパスを大切にしています。子どもたちに自分自身の仕事に対する想いを伝えることによってMYパーパスにも向き合うような取り組みをやりたいと以前から考えていました。クリアソンで働かせていただくようになって「クリアソンと、パートナーの皆さんとご一緒に新宿で実現したい」と思い、峰尾さん(クリアソン 地域共創部 部長)に相談しました。クリアソン営業部の皆さんがパートナー企業に声をかけてくださって、さらに、普段の地域活動の成果もあって、学校側もすぐに「やりましょう」と言ってくださって、あっという間に仲間が増えました。クリアソンの人を巻き込む力は本当にすごい!と感動しました。参加した企業の皆さんには自分の仕事に対する想いを子どもたちに伝えていただきました。参加した方からは「自分を見つめ直す良い機会だった」「自分の仕事に誇りを持てた」「自分の仕事が社会に貢献できると思った」といった声が聞かれました。子どももたちにとっても育っているまちの人たちに触れて、大人になるのが楽しみだと夢を思ってもらえていたらいいなと。

試合を離れた場という意味では、SOMPOグループのファミリーデーにもクリアソンが関わりました。

吉岡さん:コロナもあって、ファミリーデーを開催できたのは、5、6年ぶりでした。社員の子どもたちに、お父さんやお母さんが働いているところ見学してもらうイベントです。盛り上げるために、社内でも「そういうときはクリアソン」だよねとすぐにお声かけしようとなりました。

山中さん:サッカーボウリング、すごく人気でしたね。子どもたちが何時間も楽しんでいました。クリアソンの皆さんは、何時間も全力で声を出して参加者一人一人に向き合うことをずっとやり続けている。その活動への向き合い方に、すごく感動します。

人材交流、試合観戦、地域での活動まで、様々な接点ができています。

吉岡さん:クリアソンの選手が、私の知らないところでSOMPOグループ内のいろんな部署と繋がってくれていて、いろんなところで取り組みを作ってくれています。私としては本来はすべて把握しておくべきなのかもしれないですが・・・(笑)。でも今の形が理想かなとも思います。

大西さん:皆さん、パートナー企業との向かい方が本気なんです。普通、こういうのって窓口の部署に話が上がってきて、まず動いてみて・・・という感じだと思います。そうではなくて、それぞれの部署と直接お話ができる関係になっているのは、やっぱり向き合い方なんだろうなと思います。クリアソンがグループ内の部署をつないでくれる役割も担ってくれています。

山中さん:試合に勝った次の日、会社でみんなでハイタッチしちゃうんですが、普通はないですよね(笑)。クリアソンを好きになって個人でメンバーシップに入ったり、ファミリア(ホームゲームの運営ボランティア)に参加したり、部をあげて応援する部署もあったりと、輪が広っています。もっともっとSOMPO社内に元気な空気を広げていきたいですね。

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クリアソン新宿とのパートナーシップに興味のある方はこちら


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