このたび、Criacao Shinjukuに所属しております西山大輝が、2025シーズン限りで現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします。

西山 大輝 (にしやま・たいき)
ポジション
MF
出身/生年月日
神奈川県/1998年1月16日(27歳)
身長/体重
176cm/73kg
経歴
静岡学園高→拓殖大→クリアソン新宿
出場記録
JFL 73試合2得点(※10/31時点)
関東サッカーリーグ1部 18試合2得点
天皇杯 全日本選手権 1試合0得点

コメント
このたび、2025シーズンをもって、サッカー選手を引退する決断をしました。
クリアソン新宿に入団して6年間、ファンの皆さまをはじめ、パートナー企業の方々、クラブスタッフ、チームメイト、そして何より友人と家族に支えられてきました。本当にありがとうございます。
思い返すと、入団のきっかけは自分の好奇心と探究心でした。大学卒業時点でJリーグに行けなかったとき、「サッカーを続ける意味は何か」「サッカーで何をなしたいのか」を改めて考えました。その答えが「誰かの人生のきっかけをつくりたい」という想いでした。そのためには、魅力的なサッカーをすること、そして魅力的なクラブでプレーすることが必要だと考え、クリアソンに飛び込みました。
静岡学園や拓殖大学では、プレースタイルで観る人を魅了してきた、という自信がありました。社会人だからこそできる新しい魅了の形――それが「ビジネスとサッカーの両立」でした。クリアソンにはそれを体現できる環境があり、当時の先輩方はどちらにも全力で向き合い、本当にカッコよかった。その姿を見て「こんな人たちがもっと増えたら、世の中最高だ。このクラブを少しでも前に進める。自分がそこに貢献する」と心から思ったことを今でも鮮明に覚えています。
そこからの6年間は本当に怒涛のようで、あっという間でした。
2020年、コロナ禍での加入。右も左も分からない仕事。孤独の中で、みんなでZoomをつないで筋トレをしたこと。JFL昇格を逃した後に挑んだ市原カップで優勝した達成感。翌年の11連勝とJFL昇格と樋口裕平の涙。JFL初年度の滋賀との裏天王山での緊張感。2022年、初めて国立に立ち、選手としてもチケット担当としても涙したあの日。6年で、GK以外すべてのポジションも経験しました。
引退は「自分との約束を守れなくなったとき」と決めていました。今がそのときです。
毎年の昇格という目標に対して、自分の成長が追いつかなくなったこと。ビジネスとサッカーの両立において、101%×101%を体現できなくなったこと。クラブが過渡期を迎える中で、自分自身が十分に応えられなくなったと感じています。
「ここまでよくやった」と思う自分もいれば、「もっとできただろ、諦めるのか」と思う自分もいます。でも、約束を守らない自分でいることはもっと嫌でした。
これからは、完全にビジネス側に立場を移します。ただ、クリアソンが大切にしてきた「らしさ」や「あり方」。その文化を担うのはピッチ上に立つときだけではありません。ビジネス側からつくります。
まだ、僕たちに大きな世界を変える力はないかもしれません。けれど、サッカーを通じて目の前の人のきっかけにはなれる。喜怒哀楽のきっかけ、一歩を踏み出すきっかけ、誰かとのつながりが生まれるきっかけ。そんな一つ一つを、丁寧につくっていきたい。ファンのあなた。パートナーのあなた。区民のあなた。これからも、一人ひとりと向き合うことで、クラブの世界一に続く道をつくっていきます。
6年間、本当にありがとうございました。
今シーズン残り4試合、ぜひ共に戦ってください!






