このたび、Criacao Shinjukuに所属しております小屋原尚希が、2025シーズン限りで現役を引退することとなりましたので、お知らせいたします。

小屋原 尚希

ポジション
DF

出身/生年月日
神奈川県/1999年8月14日(26歳)

身長/体重
177cm/67kg

経歴
日本大藤沢高→鹿屋体育大→クリアソン新宿

出場記録
JFL 11試合0得点(※10/16時点)
天皇杯 全日本選手権 1試合0得点

コメント

このたび、小屋原尚希は2025シーズンをもって現役を引退することを決断いたしました。
在籍期間中、どんな時も温かく支えてくださったファンの皆さま、クラブ関係者の皆さま、そしてチームメイトに心より感謝申し上げます。

クリアソンで過ごした4年間は、結果を見ると苦しいものでした。勝った試合よりも負けた試合が多く、ピッチに立った試合よりスタンドで見る試合の方が多かったです。

それでも、「クリアソンで過ごした時間は、最高なものだった」と胸を張って言えます。
いや、言わなければならないほど恵まれた時間でした。

なぜでしょうか。
こんなに試合に出られなかったチームは初めてです。
こんなに悔しい思いをしたチームも初めてです。
けれど、なぜかクリアソンに入って良かった、いや、むしろクリアソンに在籍できたことに感謝の念が生まれています。

それは紛れもなく、今これを読んでくださっている一人ひとりのおかげだと感じています。
この場を借りて、日頃感じていた感謝の思いを綴らせてください。

大学でサッカーを辞めるのかどうかを迷う中で、タツさん(岡本達也)が声をかけてくれたのが、加入のきっかけでした。
「サッカーもビジネスも本気で取り組むからこそ、創造できる豊かさがある」
自分はこの言葉を信じて、クリアソンでサッカーをしてきました。

ビジネスを本気でやる選手がピッチで戦うからこそ、何か与えられるものがあるのではないかと思っています。多少なりとも社会人としての側面を持っていたため、日頃働くことの辛さやしんどさ、ビジネスの難しさはわかるつもりでした。
だからこそ、そんな選手がピッチで「戦う、走る、声を出す」ことに他にはない価値があると思っています。
心を動かす力があると思っています。

加入した初年度から国立でのホームゲーム開催が始まったこともあり、JFLでは考えられないくらい多くの方が見に来てくださいました。
多くの人の心を動かせる、これがクリアソン新宿の価値だと感じていました。

しかしその裏では、大学時代の想像よりも遥かにしんどいものを感じていました。
「なぜサッカーを続けるのか」。「何の意味があるのか」。自問自答の日々でした。
それでも常に全力で、手を抜くことなく取り組んだと言える毎日でした。

それは、クリアソン在籍中に関わった方々が本当に良い人ばかりで、そんな人たちに救われていたからです。
試合会場で会った際には、「必ずチャンスが来るからな」「今日の試合、良かったぞ!」と声をかけてくださいます。勤務している日税グループでは、「仕事と両立してすごいね!」「応援してるよ!」と言っていただいていました。

こうした経験を通して、自分がすごいから頑張れているわけでも、試合に出られるわけでもないことに気づきました。

日頃から支えてくれる、声をかけてくれる、応援してくれる、信じてくれるあなた一人ひとりがいたからこそ、日々成長できていました。パワーを発揮できていました。
自分が与えるつもりが、与えられてばかりでした。

だからこそ思います。
今、クリアソン新宿に感じていただいている価値は、社員・スタッフ・選手が創っているものではなく、そこに豊かさを届けたい人がいて、常に信じてくれる人がいて初めてつくられるものだと。

紫のユニフォームを纏う選手だけが、クリアソン新宿ではありません。
関わるすべての人を含めて、クリアソン新宿なんだと思います。

感動を与えるなどと言うのはおこがましく、「感動的な時間をみなさんと創ることができた」が正しい表現だと思っています。そしてその時間は、何ものにも代えがたい時間で、かけがえのない財産です。

自分は引退後も引き続き、日税グループで働きます。
選手とは違う立場から、豊かさの創造に貢献できたらと思っています。

4年間ありがとうございました!
ぜひ最終節、みなさまとお会いできることを楽しみにしています!