Criacao Shinjuku は、包括連携協定を結んでいる首都医校のサポートで「作業療法士と学ぶ クリアソン新宿×首都医校 地域活動向上プロジェクト」を実施しています。

本プロジェクトは、地域での活動で高齢者や身体的ハンデを抱えている人たちと関わるクリアソン新宿の選手やスタッフが、作業療法士の知見からその適切な方法を学ぶものです。2ヶ月に1回のペースで講座が開かれ、今回が第3回となりました。
選手は首都医校に作成いたただいた「不適切な関わりかた」の動画を事前に視聴。当日、その動画を見ながら高度作業療法学科の学生とグループワークを通して、その理由と、適切な関わりかたについて理解を深めました。

その後、クリアソン新宿の提供するサッカーボウリングに「歩行器を利用される方」「車いすを利用される方」「車いすを利用される半身麻痺の方」「聴覚や視覚に障がい(または困難)がある方」が参加する想定でロールプレイングを実施。
不適切な関わりかたの例には「プログラムの進行を優先したコミュニケーション」などがあり「参加者の理解を確認しながら、正面にまわって、低い声ではっきりと話す」ことの大切さを体験しました。
「歩行器には様々な種類があるため、その使用方法などをあらかじめ施設の人に確認しておく」など、他にも具体的な注意点を多く学ぶことができました。

このプロジェクトが始まったきっかけについて、首都医校の加藤先生は「地域の活動に一緒に参加した際に、サッカー選手は盛り上げ上手だと感じました。そこに声かけや適切な関わりかたの向上があれば、レクリエーションとしてだけではなく、リハビリ的な観点でも健康を引き出す意味合いを強めることができる。そう思って、選手とディスカッションしてこのプロジェクトを実施することが決まりました」と話しました。

さらに、首都医校の学生と連携することについては「在学中から、学生は学んだことを他者に伝える体験ができます。クリアソンの選手に伝えたことは、地域にダイレクトに影響を及ぼしていくので、適当なことが言えません。学習の質が上がります」と産学連携の意義についても語ってもらいました。

プログラム終了後も、選手から「『トイレに行きたい』と言われた場合は、どこまで付き添えばいいか」「『(サッカーボウリングを)歩行器なしでやりたい』と言われた場合は、どのように対処すればいいか」など、質問が挙がりました。
