Criacao Shinjukuは、JFLの中断期間に当たる8月12日、京王プラザホテルに41社69名のパートナー企業・団体の皆さまをお招きし、パートナー中間報告会を開催しました。クラブの現状を共有し、今後の共創のあり方を深めるイベントは、参加された皆さまの温かさにあふれていました。
これまでにない苦しい状況
会は、代表の丸山和大からの挨拶で始まりました。チームが苦しい状況にあることに触れつつも、ホームゲーム平均来場者数がリーグトップであること、特に国立競技場開催試合でJFL最多来場者数記録を更新したことは、「パートナーの皆さまのお力添えのおかげ」と感謝を述べました。また、困難を乗り越えてきた新宿の街の歴史を聞いたことに触れ、「これぐらいのことで、へこたれているわけにはいかない」と、改めて決意を語りました。

続いて、監督の北嶋秀朗が登壇。10試合連続無得点という、これまでにない苦しい状況であることを受け止めつつ、「サッカーの神様に『このぐらいのことで諦めるのか』と問われているようだ」とコメント。再開後に向けて、「皆さんと一緒に戦いたい」と力強く呼びかけました。

乾杯の挨拶は、吉田倉人・株式会社日税ホールディングス代表取締役社長(COO)からいただきました。「ビジネスにも苦しい時期はある。クリアソンらしさは、粘り強く、最後まで理念を貫き通すこと。それを続けて欲しい」という激励を頂きました。

新宿のために何ができるのか
後半では、今年初めて発表した「インパクトレポート」を改めて紹介。「クリアソンの強みは何だと思うか?」という問いを投げかけ、ワークショップ形式で各テーブルで「社会的価値」についての話し合いを促しました。選手も交えた笑顔あふれる議論で、短い時間で様々な業種からの出席者同士が繋がっていきました。

各テーブルからは、「企業同士を繋ぐハブとしての役割」や「子ども、特に女の子がサッカーに興味を持つ活動」といったアイデアも出されました。

この議論を受け、選手兼地域共創室長の岩舘直は、「社内では出なかった貴重な意見をいただけてありがたい」と伝えました。そして、「新宿のために何ができるのかというところが、皆さんに応援して頂ける所以。社会に大きなインパクトを与えられるクラブになりたい」と、今後の展望を語りました。
最後まで戦い抜く覚悟
閉会の挨拶は、ゲームキャプテンの島田譲が務めました。

結果を出せていない現状に「どんな顔をしていいか分からなかった」と本音を語りつつも、温かく見守ってくれた出席者の皆さまに感謝を伝えました。そして、「新宿から世界一を目指すという無謀とも思えるような挑戦をしているクラブに集まった選手たちが、残りの12試合、本気で12連勝を目指せないのであれば、このクラブの未来はないんじゃないかなと僕は思います。12連勝するために、自分のすべてをクラブに捧げ、仲間を引っ張っていく」と覚悟を語りました。「皆さまと共に、最後に笑って終われるように。ぜひ一緒に戦っていただけると嬉しいです」との言葉に、会場は拍手に包まれました。
約1時間30分の会は、パートナーの皆さまとクリアソン新宿が、これからの挑戦を共に歩む決意を新たにする場となりました。
参加者の声
株式会社リライアス 代表取締役 江本 誠一氏
初めての参加で、参加者一覧を見たときに、すごい会社ばかりだなと思いながら来ましたが、皆さんが真摯にサッカーや街に向き合っているという印象を受けて、もっとこのチームを知りたい、試合もちゃんと見に行きたいという気持ちになりました。いろいろな交流会に行ったことがあるものの、その集団が社会に対して何をするのかが薄いと感じていました。ここは「世界一のクラブになる」「地域貢献」というゴールがあるので、そこに向かうことがすんなり腹落ちしやすいと感じました。参加させていただいて、良かったです。

