Criacao Shinjukuは、スポーツの力でリーダーシップを学ぶ機会を共創しています。5月27日、法人パートナーのCPAエクセレントパートナーズ株式会社より提供いただいた新宿区内の会場で、元サッカー日本代表でNAO's FARM農場長の石川直宏氏と株式会社プロコミット代表取締役社長の清水隆史氏を迎えて、若手社員ら約30人を対象にクリアソン・ビジネスカレッジを開催しました。

テーマは、「プレイヤーからリーダーへ、リーダーから経営人材へ~キャリアの質を変える挑戦的なステップ~」。石川氏は18年間プロサッカー選手として活躍し、2017年に引退。サッカー選手のキャリアは短く、すでに引退後の生活も経験しています。清水氏は「ビジネスパーソンのキャリアは40年なので、ここにいる方々は走り切っていないですよね」と参加者に話し、”先を行く人”と石川氏を位置付けます。清水氏が質問をして、石川氏の経験談や考え方を引き出し、ビジネスの場面に変換する、という形で進んでいきました。

例えば、「監督など上司とそりが合わない時に、どうするのか?」というテーマでは、石川氏は監督が変わって、180度違うサッカーを求められた時に、どのように考えて適応していたのかというエピソードを語りました。「受け取り方」と「感度」というキーワードを提示し、ビジネスの現場に置き換えられるように話していました。清水氏は、ビジネス界の現状の話を補足し、参加者の理解を促しました。

他には、「アスリートにキャリアデザインはあるのか?」「尊敬する先輩や上司の姿は?」「サッカーでは若手をどう育てるのか?」といったテーマを清水氏が投げかけ、石川氏は経験とそこからの学びなどを語っていきました。参加者は部活動経験者が多かったこともあり、うなずいたり、メモを取ったりと熱心に聞き入っていました。

約1時間の対談の後は、参加者から「サッカー選手におけるモチベーションのあり方」などの質問が出て、石川氏と清水氏が答える形に。さらに、石川氏と清水氏が分かれて、参加者の輪の中に入っていき、突っ込んだ話をする時間も設けられました。飲み物を飲みながらの懇親の時間もあり、新たな繋がりが生まれていました。

参加者の声

「石川さんの『個人の中にモチベーションはなくなった。最後は誰かのため』という話がよかったです。部下のモチベーションを高めるのが上司の仕事なのではないか、と思っていた中で、プロ選手はそう考えるのか、と自分にはなかった考え方を得られました」

「人生への向き合い方、捉え方に対する学びが深まった会でした。企画していただきありがとうございます」

「普段スポーツビジネスサイドの方とご一緒させていただく機会が圧倒的に多いのですが、石川様のように元選手というキャリアから転身してビジネス面に関わられていらっしゃる方や広くマネジメントにご関心を持たれている方々からお話を伺うことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。普段お会いすることのない登壇者及び参加者の方と交流の機会をいただき、大いに刺激を受けました」