【CORPOブログ】[目標を達成するアスリートの基準とは] 大分トリニータ國分伸太郎選手

今回のCORPOブログでは、「アスリートのこだわり」ということで、現役Jリーガーで大分トリニータ所属の國分伸太郎さんにインタビューを行いました!

國分選手が、172㎝と小柄ながらも夢を実現した背景には、どんな考え方や取り組みがあったのでしょうか。
中学生の時から親元を離れる決断をしたこと、トップチーム昇格が叶わなかったときの心境、大学時代怪我を全くせずに戦い抜くために取り組んでいたことなどを話していただきました。

國分選手の強さを感じることができるインタビューとなりました。
皆さんぜひご覧ください!

Q.國分さんの簡単な経歴を教えてください。

A.岡山県で生まれ、幼少期からサッカーを始めました。中学進学時には親元を離れる決断をし、広島にある祖父母の家からサンフレッチェびんごジュニアユースに通いました。高校では大分トリニータU-18に入団し、祖父母のもとからも離れ、寮生活を送ります。高校3年次にはキャプテンを務めたものの、トップチームには昇格することができず、立命館大学に入りました。そこで4年間サッカーに打ち込んだ結果、ユース時代の大分トリニータに声をかけてもらい、現在も大分でプロサッカー選手として活動しています。

 

Q.中学校から親元を離れたとは。どういったきっかけだったのでしょうか??

A.小学生の頃からプロになるという目標があった中で、自分が最も成長できる環境はどこか、ということを考えて選択した結果です。小学6年生の時に、育成に定評のあったサンフレッチェ広島の下部組織に練習参加する機会がありました。その際、ジュニアユースの練習を観たり、指導者の方と話す機会を通じて、この環境なら自分が成長することができると感じました。祖父母の家からであれば通えるということで、両親にお願いして、実現しました。

 

Q.親元を離れた中学3年間は、振り返るとどうでしたか??

A.自分自身で考えて実行する機会を多く作ることができ、振り返ると今に繋がる大切な期間でした。僕は中学時代から小柄だったのですが、運動量では他の人に負けていませんでした。また、ボールを扱う技術にも自信がありました。その強みをどうやって伸ばすか、と考えたときに、近所に急勾配の坂があったんです。それで、その坂を全速力で駆けあがり、10本終わったらすぐにリフティングを始めて100回成功させる。失敗すればまた坂ダッシュ10本からやり直し。そんなことを繰り返していました。プロになった今でも、何で勝負するか、それをより生かすには、というのは常に考えていますが、中学時代の影響が大きいかもしれません。

 

Q.その後大分に移り、残念ながらトップチーム昇格が叶わなかったと聞いています。その時の心境はどうでしたか?

A.自分の足りない面に向き合うきっかけとなりました。当時のコーチからは、ボールを扱う技術など、お前の長所を伸ばして戻ってこい、と言われました。もちろんそれも大事だと分かっていましたが、身体づくりにも目を向けなければならないと感じました。高校時代、サッカーは頭でやるスポーツという教えもあり、身体づくりは基本的な体幹メニューが中心でした。ただ、トップチームの練習試合に混ざった時、自分の得意だったポジションではなく、別のポジションで使われることが多かったんです。自分のポジションで戦うには、フィジカル面が足りないと自覚し、大学ではその強化にも力を入れようと考えました。

 

Q.自分なりに課題を明確化していたのですね。それを踏まえ、大学時代はどんな取り組みをしていましたか?

A.怪我をせず、コンディションも落とさずに、かつフィジカル面を強化する工夫をしていました。僕が所属していた立命館大学サッカー部には、アメフト出身の方がフィジカルコーチにいました。筋肉の効果的な付け方やトレーニング法に非常に詳しく、メニューも充実しており、フィジカル面の進歩を感じました。ただ、シーズンが始まると、週末の試合をトップコンディションで迎えることが最重要です。そして、怪我無く一シーズンをやり切ることも並行してやらなければならない。これらを両立していくことが、非常に重要だと考えました。そこで取り入れたのが、自分自身のコンディションを測る指標を作ることです。練習前に必ず行うメニューを決め、その日の身体の調子を確かめます。調子が良ければ、練習後にフィジカルメニューを入れ、悪ければボールを扱ったメニューを行うようにしました。チームがフィジカルトレーニングの日でも、自分のコンディションをもとに自主メニューを組み立てることで、効率的に更に追い込むことができました。その効果もあってか、大学時代は怪我を全くせずに、一年から試合に出続け、スカウトに認められることができました。メニュー自体は15分もあればできる動きを入れた体幹トレーニングで、プロになった今でも継続しています。

 

 

 

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