今回のCORPOブログは『体育会学生の栄養コラム特集』と『栄養士さんによる栄養コラム特集』です!5月24日に、東京大学スケート部アイスホッケー部門に対して行われた、スポーツ栄養士の川口喜美子先生による栄養講習会の一部を抜粋してご紹介いたします!
こんにちは!東京大学運動会スケート部アイスホッケー部門2年マネージャーの市川七彩です。先日、5月24日に行われました栄養講習会についてブログを書かせていたただきます。
以前、大妻女子大学の川口美喜子先生とお話したところ、一人一人に当てた栄養管理をする前に、全体に向けて栄養に関するお話を聞き、部員の栄養に関する意識を上げる、ということで今回、Criacaoの方々のご協力により、講習会が開催されました。
【講師紹介】
川口美喜子先生
大妻女子大学家政学部教授
管理栄養士・医学博士(病院栄養士)
推定エネルギー必要量
当たり前のことではありますが、スポーツの種目やトレーニング期の個人別エネルギー消費量によっても異なってきます。ここで気をつけたいのは体格よりも身体活動に影響を受けて必要量は決まるということです。体が小さいからあまり食事を摂らなくてもいいというわけではないことが少し意外でした。男性のサッカー、ホッケーの区分で体重70kgの選手が1日に必要な摂取量が3500kcalだそうです。
タンパク質摂取のタイミング
トレーニング直後にタンパク質を摂るのが1番に筋肉になるとおっしゃっていました。特にタンパク質と一緒に糖質を摂取することでタンパク質が蓄えられやすくなるそうです。また、成長ホルモンの分泌が高まる睡眠後1―2時間期(レム睡眠時)の血中アミノ酸濃度を高めることも効果的だとおっしゃっていました。
PFCバランスについて
P:タンパク質 F:脂質 C:炭水化物
スポーツをしている人、身体をつくりたい人でも同じ量が必要ではなく、種目によって必要量が異なります。サッカーやラクロスではレスラーにくらべて沢山の炭水化物を取らなくてはいけませんし、逆にレスラーはサッカーやラクロスの選手よりもたくさんのタンパク質を取らなくてはいけないそうです。
スポーツ貧血について
普通の貧血とは異なる、汗によってミネラルが失われがちのアスリートはスポーツ貧血になりやすいそうです。その際にミネラルと鉄を補給するべきだとおしゃっていました。また、予防には鉄、ビタミンC、タンパク質を組み合わせることが大切です。鉄のみをとっていても十分な効果はあげられません。
部員から事前に栄養についての質問を集めて、それを当日に川口先生が具体的にお答えしてくださいました。数多くあった質問の中からひとつご紹介致します。
Q. なぜカップラーメンは体に悪いのですか?
A. 悪くはないが腎臓・心臓の負担が大きい。もし食べるときは、スープは飲まない、野菜やお肉など栄養のあるものを一緒に食べてバランスよく食べれば問題ない。
実際に価格が安いなどの理由でこういったインスタント食品に頼ってしまいたくなる部員もいると思うのですが、そうしたものを禁止するのではなく、現実的な付き合い方を教えてくださり、とても参考になりました。
今回の講習会にて川口先生のお話をお聞きして、栄養に関心を持つ部員が増えたと思います。これを機に、実際に栄養管理を導入していき、パフォーマンスを向上することができたらと考えます。
またブログでご報告させていただければと思います。
最後に、この場をお借りしてになりますが、川口先生、貴重なお話をどうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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