仕事をしながらサッカーをするって?

Criacao Shinjukuの運営会社として事業を展開する株式会社Criacao。現在、社員33名のうち14名がクリアソン新宿で選手をしながら、仕事とサッカーを両立しています。

「仕事をしながらサッカーをするって?」
「どんな仕事をしているの?」
「両立する意味って?」

今回、そんな疑問に答えるべく、ビジネスパーソンとして働きながら、選手としても活躍する伊藤大介の日常生活に迫りました。

 

◆プロフィール

伊藤大介(株式会社クリアソン クラブ事業部・アスリート事業部 / Criacao Shinjuku)
順天堂大学スポーツ健康科学部卒業後、2010年から10年間Jリーグでプレー。2020年に株式会社クリアソンへの入社と共に、クリアソン新宿へも加入しました。現在は、クラブ事業部の営業として、パートナー企業を5社担当。試合の企画をはじめ、パートナーとのイベントや研修の企画・設計などを行っています。
また、アスリート事業部では、幼児スポーツ教育部門に所属し、東京児童協会と取り組んでいる幼児スポーツ教室の企画、運営を担当しています。

◆幼児スポーツ教室

月曜日の午前中、幼児スポーツ教室では、東京都内にある保育園の園児22人を対象に走り方教室を実施しました。教室を始める前に、教室のルールを説明、「早く走れるように、楽しんでやりましょう」とメッセージを贈りました。

子どもたちに「こっちだよー」と合図する大介さん
子どもたちからは「大ちゃん」との愛称で呼ばれ大人気です!
ワークも子どもたちと一緒に参加します。


◆内勤

内勤業務では、担当するパートナー企業の企画実施に向けた設計、資料作成、パートナー企業への連絡や打ち合わせを行います。先ほどの笑顔から切り替わり、真剣なまなざしでパソコンに向かいます。

パートナー企業との打ち合わせは和気あいあいと行われていました。

◆移動

オフィスから練習に行く日は、荷物車に練習用具を積み込みます。クリアソン新宿では、社員選手やスタッフが用具の管理や準備、手配まで行っています。
カメラ目線でサービスショット。笑

せっかくなので、移動中にいろいろな質問をしてみました。

―Jリーガーからビジネスパーソンになり、生活は変わりましたか

変わったかな。今、ここでリュック背負って歩いてるのも不思議。Jリーガーの時は、移動はほとんど自分の車だったから。あと、競技以外でチームでの活動はほとんどなかった。スポンサー企業に訪問したりはあったかな。

―選手でパートナー企業の担当をするのは、会社としても初めてだったと思います。最初、混乱はありましたか

最初、自分の中では「俺が担当してはだめだろう」という感覚があった。Jリーグの時はスポンサー企業の内側のことは知らなくて、パートナー企業ってクラブにとって大事なスポンサーというイメージがあったから、それを入社したてで、しかもサッカーしか知らない俺がやってもいいのかな、と思っていた。もちろんクリアソン新宿を応援してくれているところだから、選手が行くというのは喜んでくれるけど、最初はそこの感覚もわからなかった。

―今、5社を担当していて大変ですか

今のところ、めちゃくちゃ大変だなと思う時はないかな。法人パートナーの方々とは、クラブの報告やサッカーに関連した話が多いので、盛り上がる。また、冠試合(※注)の企画を一緒に作っていくとか、そういう価値提供をしているので、仕事なんだけど仕事とは思っていなくて、楽しい。話もしやすいし、知らないことを話すんじゃなくて、今まで自分がやってきたことプラス、クラブのことを話すから楽しい。でも、他の営業を知らないから、どんな感じなのかなと思う時はある。 

(※注)クリアソン新宿では、パートナー企業の社名や商品名などを一つの試合につけ「○○マッチ」として、パートナー企業の認知拡大やクリアソン新宿との取り組みを紹介できるような企画を実施している。

―選手をやってると栄養とかって気を付けていますか

気にする人は気にするんじゃないかな。俺は好きなものを食べたい。それが一番栄養だと思っている。こんなこと言ったらチームの栄養担当の達也さん(#50岡本達也)に怒られますね(笑)。

―クラブのメンバーで誰とよくコミュニケーション取りますか

だてちゃん(#1岩舘直)かな。クラブ事業部営業部でも一緒に仕事をしているし、移動も一緒が多くて、よく話すし、家族ぐるみでも仲良いよ。

―クリアソン新宿の練習ってJリーグのチームと比べてどうですか

あんまり変わらない気はするかな。練習量は減っているけど、的を射ているというか、Jリーグだと、日曜日に試合したら、月曜日がリカバーで体を回復させるために軽く動く。火曜日は休みなんだよね。で、水木金土で練習して、日曜日に試合。水曜日は体を立ち上げる日で、軽くジョギングしたり、そんなに強度は高くない。木曜日は強度が高い練習をして、金曜日に紅白戦。次の日、試合前日はセットプレー練習で、試合という流れなので、練習数は少ないけど、3日間と自主練を含めると、やっていることはあまり変わらないと思っている。

―お休みはいつとっているんですか

月曜日か金曜日かな。今は、在宅が多いじゃないですか。で、火水木が練習だから、月曜か金曜の何もない日にお休みをする。でも、どちらかに仕事が入ったら、仕事をしているかな。

◆練習

グラウンドに到着すると、練習の準備を行います。用具の確認やグラウンドの設営も選手の仕事のひとつです。

◆試合

週末は、練習と試合を行います。ビジネスパーソンとしてだけでなく、サッカー選手としても、本気で向き合います。

◆一週間のスケジュール

取材を行った週は、月曜から木曜日まで毎日幼児スポーツ教室を行うハードなスケジュール。火、水、木、土、日曜がチームの活動。お休みは、週末のチームの活動終了後です。
最後に社員選手として、サッカーと仕事を両立する伊藤に、改めて想いを聞きました。

―両立する上で大切にしていることは

自分に負けないこと。昨年クリアソンに入社して、サッカーと仕事を両立する中で、正直「しんどい」とか、「やめたいな」と思うことも結構あった。でも、そんな時はいつも「なんで自分はサッカーだけの道を選ばずに、この環境を選んだのか」とか、自分自身が変化を求めて、環境を変える決断をしたことを考えて、弱い自分に負けないようにしている。あとは、仕事もサッカーも、自分次第なとこはあると思うから、うまくやろうとかではなくて、とにかく弱い自分が出た時に、自分に負けないことは自分の中で決めてやっている。

―そこから上手く両立できたと思った、手応えがあった瞬間は

「やるぞ」と意気込んでクリアソンに来たけど、とはいえ基礎も、右も左もわからない中で仕事をしていて、ある時から「サッカーもフラットに、できることからやっていたな」、「仕事もサッカーも一緒だな」と気付いた。そこからは、「できないよ」ということをしっかり自分で理解して、わからないことに素直になれるようになった。だから、手応えというよりも、入社して気負っていたころの自分に比べると、素直に考えられるようになって、荷が下りた感じがするかな。

サッカーの世界だと、できることの方が多かったので「自分はできます」というふうになりつつあったんだけど、入社してちょっとしてからフラットに自分を見られるようになったかな。

去年、亮(#9原田亮)に「仕事をする時に、自分の意思を持ってほしい」と言われたことがあった。最初は、わからない仕事に対して「わからないな」で止まることが多くて、「自分がどうしたいかを考えないといけない」という考えもなかったので、当時の自分は「意思を持てって言われてもなあ」と思っていた。

けど、今年の冠試合は「なんでその冠試合を企画するのか」「企画をどうしたいのか」を考えて、自分で企画書から作って、先方とも上手く話をできているので、今となっては、亮の言葉が活きているなと感じている。まだまだ分からないことも多いけど、亮の導くように動いていた昨年に比べると、ちょっとだけど積み重なっているなと思っている。

―両立していてよかったなと思うことは

ビジネスパーソンとしてではなくて、クラブ事業部営業部としてだと、Jリーグ時代はスポンサー企業に対して、漠然と大事だとか、「ユニフォームの胸スポンサーはどこかな」とか、「練習着の背面のスポンサーはどこだったっけ」というくらいの感覚だったんだよね、恥ずかしながら。

単純に、Jリーガーの時は、スポンサーをありがたいとは思っていたけど、自分とスポンサーの間には大きな壁があって、実際にどうやってクラブとパートナーが出会ったとか、パートナーがクラブに抱いている想いとか、どういう人が働いているかとかを知らなかった。
でも今、営業として法人パートナーに関わりながら、仕事もするし、サッカーもしていると、Jリーガーの時に感じなかった感情、原動力が新たに出てきているのはめちゃくちゃ特権だな、良いなと思っている。

法人パートナーという枠を超えて、「こんな人たちにクラブは支えられているんだな」と人を肌で感じられているので「この人たちのために、もっと頑張らないと」とか、「この人たちとクリアソンが目指しているところに一緒に進みたいな」とか、「そのためにはピッチ内でもピッチ外でも頑張らないと」と、改めて原動力になっていると思っている。

営業としては、パートナーになってくれている企業も、これからパートナーになってくださる企業にも、もっともっと自分たちの内側を知ってもらって、それぞれのパートナーに対して、同じ価値を届けられるように向き合いたい。


Criacao Shinjukuは、関東サッカーリーグ1部 前期 第3節 4/25(日) の電子チケット販売しております。
尚、チケットは【無料】です。

新型コロナウイルス感染予防対策の観点から、来場者を特定するため、事前に無料チケットを購入された方のみが観戦可能となっております。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

前期 第3節 vs VONDS市原 
4/25(日) 13:30 Kick-off
@夢の島陸上競技場(Googlemap)
JR京葉線、東京メトロ有楽町線、りんかい線 新木場駅より 徒歩5分

▼購入ページ(※締切:4/22(木) 22:00)
https://criacaoshinjuku-official-store.moala.live/products/ksl-division1-0425

▼ 詳しいチケットの購入方法、入場方法についてはこちら
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