「アメフトを一度も見たことがない私が」大阪大学アメリカンフットボール部3年生内田さん

第18回リレーブログ「学生スタッフ キャラバンpresented by Criacao」 を更新しました。

学生スタッフ キャラバン presented by Criacao

全国の学生スタッフがリレー形式で「学生スタッフが与える価値は何か」「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」という2つのテーマについて、自身の言葉で書いてもらいます。これは、弊社の理念である「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」を、体育会の現場から紐解いて頂きます。

第18回は、大阪大学体育会アメリカンフットボール部学生スタッフの3年生内田紗矢香(うちだ さやか)さんです。

大阪大学アメリカンフットボール部TRIDENTS  3年 内田紗矢香
チームは現在関西学生リーグの2部リーグに所属しており、1部リーグ昇格を目標に日々活動しています。アナライジングスタッフ (AS)として活動し、過去の映像を遡りデータを集め、対戦校の戦術分析を担当しています。
役職
アナライジングスタッフ

「学生スタッフが与える価値は何か」
「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」

はじめに、私がアメフト部に入部したきっかけは、選手からスタッフまで全員が本気で一部昇格を目指している姿、そして一人一人の熱意に惹かれたからです。なかでもアナライジングスタッフは、他のスポーツではあまり見ない戦術分析という部分に関わることができ、チームの勝利に直接的に関わることができると感じたため、入部を決意しました。

スタッフも主役になれる

学生スタッフが与える価値は何か。それは、チームを様々な角度から強くすることができるという点です。私のチームスタッフには、3つのポジションがあります。トレーナー(TR)は、選手の栄養面や体のケア、筋トレなどを管理しチームをフィジカル面で強くします。マネージャー(MGR)は、広報や父母会など、外とのつながりで、愛され応援されるチームを作ります。そして私の所属するアナライジングスタッフ(AS)は、対戦校の戦術分析を行い、チームを頭脳面、戦略面から支えます。

私は、スタッフは選手のために存在するもの、選手を陰から支えるもの、というイメージを持っていました。しかしアメフト部に出会い、そのイメージは変わりました。フィールドに立てはしませんが、スタッフも主役になれると信じています。

私がそう考えるようになったのは、選手スタッフ問わず、素敵な先輩方やOB・OGの方々に恵まれていたからです。アメリカンフットボールは細かく戦術が練られていて、ルールも複雑な、難しいスポーツです。アメフトを一度も見たことがなくスポーツ経験もない私が、アメフトを一から学ぶのは大変でした。しかしそんな新入生に先輩たちは、親身になってアメフトの勉強会を開いてくれて、私たちASの知識向上にずっと協力し続けてくれました。また、部活動以外の時間が多いOB・OGの方々も練習や試合会場に足を運んでくださり、ASの活動に協力し続けてくれています。先輩たちがスタッフに抱いてくださっている期待の大きさを感じた時に、自分がチームを勝たせたいと強く感じるようになりました。

先輩方が協力してくださるのは、ASというポジションに可能性があるからだと信じています。

スタッフの人数が増え、3つのポジションに分かれそれぞれの専門性を高められるようになったのは、ここ数年の話です。AS が本格的に対戦校分析に力を入れることができるようになったのも私が入部してからでした。それゆえ、ASというポジションは未だ発展段階にあります。ASが選手以上にアメフトを知り尽くし、戦術分析に特化し、TRIDENTSのASが1部リーグのASよりも賢くなり、緻密な戦術を考えられるようになることが、1部昇格に必要不可欠なことだと考えています。そして戦術分析でチームを勝利に導くことが、今までASの発展に協力し続けてきてくれた方々への恩返しだと感じています。

枠組みを超える

この学生スタッフの価値を私がどのように体現するかというと、「オレがやる」です。これは今年チームとして掲げるビジョンです。チームの誰よりも“私が”ビデオを見るし、“私が”対戦校の傾向を一つでも多く見つけます。スタッフは試合の日、フィールドに立つことはできませんが、自分の日々の行動を一つ一つ積み重ねていくことで、チームを強くし、勝利に直結させることができると考えています。

今までの取り組みだけでは、何十年も達成できていない「1部昇格」という目標には届きません。3つのポジションのスタッフがより専門性を高め、今までやってこなかった取り組みにもどんどんチャレンジしていくことが、チームを強くすることに必要不可欠だと思います。「スタッフだから」と言い訳するのではなく、チームの勝ちに繋がることなら、どんなことにも貪欲にチャレンジしていきたいです。選手しか参加してこなかったミーティングにも参加したいし、「スタッフだから選手の技術面はわからない」と限界を決めることなく、スタッフという枠組みを超えて、どんどんいろいろな知識を吸収し、ASというポジションを発展させ、チームに刺激を与え続けていきたいです。

シーズンが終わって、代が変わり最上級生となり、自分たちが1部昇格できるチャンスはあと一回となりました。素敵な同期、先輩、後輩に恵まれたこのチームで1部昇格したいし、自分の力でチームを勝ちに導きたいです。

拙い文章で恐縮ですが、最後まで読んでくださりありがとうございました。2022年、大阪大学アメリカンフットボール部TRIDENTSへの応援よろしくお願い致します!

体育会部活に向き合ったクリアソン社員

最後まで読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。クリアソンにも体育会での活動に向き合ったメンバーがいます。そんなメンバーの想い、部活と就職活動についてなど、紹介した記事がありますので、気になる方はこちらも是非ご覧ください!!

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