「スタッフによって、チームや組織は左右する」東洋大学硬式野球部4年石川さん

第13回リレーブログ「学生スタッフ キャラバンpresented by Criacao」 を更新しました。

学生スタッフ キャラバン presented by Criacao

全国の学生スタッフがリレー形式で「学生スタッフが与える価値は何か」「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」という2つのテーマについて、自身の言葉で書いてもらいます。これは、弊社の理念である「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」を、体育会の現場から紐解いて頂きます。

第13回は、東洋大学体育会硬式野球部学生コーチの4年生石川慧(いしかわ けい)さんです。

東洋大学体育会硬式野球部4年 石川慧
選手で入部して、リーグ戦経験はなく3年の秋から学生コーチとなりました。練習でチームに指示したり、ノックを打ったり、練習の取り組み方や私生活の指導を行っています。また学生コーチのリーダーを新チームから任され、学生コーチとマネージャーを結束して組織運営を行っています。
役職 
学生コーチリーダー

「学生スタッフが与える価値は何か」
「自分自身は、その価値をどのように体現するのか」

初めまして。東洋大学硬式野球部で学生コーチのリーダーを務めます石川慧と申します。同大学の同級生とCriacaoの甲斐さんが、友人という関係から今回このような機会をいただくことになりました。自分にとって貴重な場をいただき嬉しく思います。よろしくお願い致します。

私自身の存在価値とは何だろう。これは常々自問自答していたことでありました。チームとは一種の組織であります。そこに必要のない人間はいないと、私は考えています。だから、その場で自分は何ができるのか、何をすべきかを考えて行動することが大学の部活動の組織の意義であり、ある意味責任であると思います。

高校と大学では部活動の運営のやり方が全く違います。お金の管理も試合の打ち合わせも連盟等の仕事もすべて学生中心で行います。つまりどんな立場や役職であれ、存在価値というのは必ずあります。そこを理解して責務に全うすることが、高校の部活と大学の部活の違いであると思いました。

私自身選手として、大学の野球部に入部して一軍の試合には出ることなく選手生活を終えました。怪我もして手術もしました。下積みばかりで、手伝いでその日の練習を終えることも多々ありました。しかし、今でも当時も無駄だとは一ミリも思ったことはありません。たとえメンバー外でも自分のためだと思い、どんな形であれ、チームのために体を張りました。東洋大学の野球部員としての誇りと責任を胸に、恥ずかしくないように生きようと思っていました。

自分の代になった時のことを考えて、監督からのお話もあり、学生コーチとしてチームに貢献する道を選びました。自分の高校の監督が東洋大学出身ということもあり入部させていただき、母校のOBも野球部には多くいて、その方々に対しての恩返しや感謝の気持ちを表すためにも、私はチームに全力で貢献したいと考えていました。東洋大学自体も歴史があり伝統校です。その歴史の中で先輩方が築き上げてきたものに対して、自分も学びそして継承することと、共に新しく作り上げていこうと意気込み、3年の秋から学生コーチ生活をスタートしました。

選手を辞め、学生スタッフへ

私は学生スタッフによって、チームや組織は左右すると考えます。チームのために行動することが自分のためにもなり、毎日何を感じて自分はどうなりたいのか、またどうしていきたいのかという目的があり、それに対して真剣に向き合うことが学生スタッフの価値であり、醍醐味でもあると思います。

まず自分が始めたのは学生コーチとマネージャーを集めて内部事情をお互いに話し合い、知ることでした。お金の流れからチームの運営のやり方、今後のチームの流れと、それに合わせて、自分はどんなチームや組織にしたいのかと話して、意思疎通を図りました。

スポットライトが当たるのは選手であり、試合で言うと活躍した人であると思います。けれども、それ以上に大切な存在はいると思いますし、裏側の充実こそが良い組織を生むと考えます。結果が出て社会人野球やプロの世界に行くだけが、大学野球ではないのです。結果が出なかったら自分には何も残らなかったという大学野球生活では、4年間を野球に捧げる意味がありません。チームのために考えて行動することや自分の苦手分野の技術練習をすることでダメな自分と本気で向き合うことや、戦うことなど、学べることや感じられることは多くあります。選手の時には感じられなかったことが学生コーチになってから感じられることもあります。

スタッフにできること

とは言うものの、実際にプレーをするのは学生コーチではなく選手です。どんなにチームでの方針を考えて提案しても、結局最後は選手にどう伝わるかが重要です。実際にプレーはしないからこそ、学生コーチは伝えられることがあると思います。選手に伝えること、気づかせること、理解してもらうこと、時に厳しく時に親身になり、想いを体現し続けることが自分たちスタッフ側にできることです。

負けてはいけません。選手にも自分にも。いつか気づいてくれる。いつか伝わってくれる。伝わらないのは相手が悪いのではなく、自分の伝える力不足であると私は感じるようにしています。選手も戦っているのと同じように学生スタッフも戦い続けないといけません。そこに気づくのは、自分が引退してからかもしれません。それでも私は構いません。東洋大学が強くなるには、そして後輩が良い選手にそしていい人間に育つのなら、私はそんな嬉しいことはありません。

4年生にとって最後のリーグ戦が始まりました。伝えることは伝えてきました。最後の死にざま、そして生きざまを見せて後輩に、東洋大学に何かが残るような一瞬一瞬にしていこうと思います。自分に誇りと責任を持ち、最後の最後まで頑張ります!!

体育会部活に向き合ったクリアソン社員

最後まで読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。クリアソンにも体育会での活動に向き合ったメンバーがいます。そんなメンバーの想い、部活と就職活動についてなど、紹介した記事がありますので、気になる方はこちらも是非ご覧ください!!

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