”6%”の現状を学生アルバイトが打破するために。

先日、関東と関西で4施設を運営するノアフットサルステージの学生アルバイトを対象に、約1時間半のキャリアセミナーをオンラインにて開催しました。講師は弊社のキャリア事業部兼サッカークラブCriacao Shinjuku選手の伊勢太一池谷友喜が務めました。「キャリア選択について考えるキッカケ」「明日からの行動変容に繋げる」を目的に、前半はキャリア概論を学び、後半は自己分析ワークを行いました。その内容を一部お伝えします。

ノアフットサルステージは、4施設を持ち、スクールやフットサル大会を運営しています。ホームページはこちらです。

「6%」とは

伊勢が「6%」という数字を切り出し、キャリアの話は始まりました。

「6%という数字は何でしょうか?」これは、日本の労働者人口がイキイキと働いている割合です。他国と比較すると、カナダは20%、アメリカは30%であり、日本との差は歴然です。日本がイキイキと働けないのには、ミスマッチが存在しているという問題があります。この原因は、日本が世界でも珍しい新卒一括採用という方式を取っていること。入社前に何をしたいのか自ら決めるのではなく、どんな職種になるのかわからず、入社後にやりたいことに気づいて、イキイキと働けなくなる人もいます。

これらを踏まえて伊勢は「今回参加して下さっている学生の皆さんは、能動的にキャリア選択をすることが大切です」と。

1000名中3名

次に、企業側の視点に立ち、採用について考えました。

「あなたは、ノアフットサルステージの面接官。アルバイト希望の高校3年生が1000人います。この中から3名を面接のみで採用します。どんな質問をしますか?」

3~4人のグループに分かれてディスカッションをして、考えました。その後、各グループから共有がありました。挙がった質問を一部紹介すると

・ノアを通じて、自分がどう成長したいのか。
・うまくいかない時に、どうするのか。
・今までどんなことを経験してきたのか
・ノアってどんなことをする場所ですか
・運動するのが好きですか。
・フットサルを知らない人にフットサルの魅力を1分間で説明して下さい。

いろいろな角度からの質問がありました。また、伊勢から質問を考えた学生に対して、なぜこの質問をしたいのかを聞く場面もあり、いい人を採用するために何を聞き出したいのかを明確にすることも一緒に考えました。

採用側の視点に立つと、面接に来る高校生に対して、ノアの文化や仕事を踏まえて、その人の価値観や能力の部分を聞き出そうとしました。これを、就活に置き換えると、ノアで働く学生が面接にくる側の立場になります。だからこそ、自分の価値観と能力を把握する必要があります。そして、「自分の価値観、能力に合う企業を選択していくことで、イキイキと働くことができる」と伊勢から話がありました。

就活をしてプロの世界へ

その話を踏まえて、大学4年次に部活と就活を両立し、プロになった池谷から話がありました。池谷は、4年次まで、Bチームで活動していたが、就活で考え方が整理され、その後、Aチームに昇格を果たして活躍し、結果的にプロサッカー選手になったという経験談から、就活で学んだことを学生に伝えました。

セミナー後半では、参加者が自己分析をし、個人ワークやディスカッションを行い、自分の強みを考え、アルバイトという環境で強みを発揮できているのか、それはどんな場面なのかを考えました。こうして考えたことを、学生同士で共有しました。最後には、講師を務めた伊勢、池谷から学生へメッセージがありました。

イベントを終えての感想

(学生アルバイト/神奈川大学/西山さん)
キャリアについて深く考えるきっかけになりました。同じ業界でも会社によって大切にしていることが違うということをお聞きし、今まではどんな業界で働きたいかを考えていましたが、どんな会社で働きたいかを重視して、就職活動を進めていきたいと思いました。また、自己分析についても重要性を再認識できました。普段からアルバイトの中でもできないことは、周りのメンバーに助けてもらわないといけない場面もあるので、何ができていて、何ができないのかを考える・整理することは多々あるのですが、それでもセミナーの中での自己分析ワークで、自分の強みを聞かれても全然わかっていないなと感じました。第一歩として「わからない」ことがわかってよかったです。ここから頑張ります。

(ノアフットサルステージ経営企画室 室長 店舗運営部 部長 藤村さん)
コロナ禍で苦しむフットサル業界に対して、何かできないかと声をかけていただいた(株式会社Criacao 取締役CSOの)竹田さんに感謝いたします。また、数あるフットサルコートの中から、我々をご指名していただけたことに感謝するとともに、ご期待に応えなければという使命感を持ち、取り組ませていただきました。参加した学生自身が自分と向き合う機会になったとともに、普段接することのない系列店のスタッフ同士が交流できたことは、想定外の刺激となりました。今回のセミナーで感じ取った気づきをきっかけに、仕事に向き合う姿勢にどう変化があるのかを楽しみにしています。引き続き、学生スタッフ向けの支援を相談させてください。ありがとうございました。