「新社会人が知っておくべきお金の知識」アクサ生命保険より野上氏を迎えて

3月10日(水)、内定者向けにオンライン上で、約1時間半、「新社会人が知っておくべきお金の知識セミナー」を実施しました。講師にはアクサ生命保険株式会社よりフィナンシャルプランアドバイザーの野上雅之氏をお呼びしました。ファシリテーターは弊社キャリア事業部の原が務めました。前半、野上氏から、「お金を稼ぐ」「家計管理の基本」「ライフプランニングの重要性」「お金を増やす」という4つのテーマでお話頂き、後半に質疑応答を行いました。その一部をお伝えします。

 

1.自身の給与を正しく理解する

あなたは「何のため」に働きますか?という質問に対し、参加者からは「社会に貢献するため」「社会の人々を幸せにするため」と声が出ました。

「働くことは、世の中に価値を提供し、人々の暮らしをより良くすることに貢献すること。また、提供できる価値に対し、給料が比例する。一般論としては、自分自身の能力を高め、提供できる価値を高めれば、より高い給料を得ることができる」と野上氏は言います。正社員と正社員以外の年収推移データなどを用いながら、お金を稼ぐことの意味をお伝えしました。

給料の中身や、額面、手取り、控除といった給料にまつわる知識を説明した後、「手取り収入」をキーワードに、限られた「手取り収入」を、「今の生活」と「将来の生活」のためにどう配分すれば豊かな人生を送れるかを考えようとお話しました。これに対し、ファシリテーターの原は、「今となっては手取り収入を理解しているが、社会人になった当初は、固定で出費するものが多く、気付いたらマイナスだったという月もたくさんあった」と給与を理解することの大切さを語りました。

2.収入と支出の把握

収入は「手取り額」で見ること、通勤手当や時間外手当など月によって支給があったりなかったりする収入は「手取り額」からも除いて保守的に見ておくことが望ましい。支出は大きく分けて「固定費」「変動費」に分けられ、その他にもクレジットカード決済、特にリボ払いの活用は注意をすることが大切と言います。

また、月々の収入と支出は「あなたがこれからどういうことを実現していきたいのか」「どういう人生をおくりたいのか」に基づいて、支出の内容に優先順位を付けようとお伝えしました。

3.ライフプランニングをする

 まず、アイスブレイクで「自分が生まれてから大学卒業までにかかったお金はいくらか」というクイズが出されました。正解を発表した後、「親御さんに感謝を伝えましょう」とお話がありました。

 「ライフプランニングを考えるうえで、ライフデザイン、マネープラン、リスクプランという3つの観点が必要です」と話され、4人家族を例に、住宅ローンや教育費、車にかかる費用などの項目を出しながら、どれくらいの資金が必要かということをお伝えしました。

 さらに、これからのライフイベントについて、「人生の中で支出が多くなる時期」を参加者の方と対話をしながら、具体的に説明がありました。

4.投資を正しく理解、実施する

「投資」はお金を育てることであり、投機やギャンブルとは違うということ。投資の3つのルール、リスクとリターン。その前提として、インフレの正しい理解やお金を整理することがキーワードになる、とお伝えしました。

 質疑応答では、「積み立てNISAは非課税期限があると聞き、慌ててやった方がいいのかと思っています」という参加者のコメントに対し、「社会保障制度が厳しい状況にある今、貯蓄から投資に変えていくこと、自分たちで投資を正しく理解、投資をしようという国の動きが強まる可能性が高い」といった知識や、「それを踏まえて、少額でも積み立てNISAやiDeCoへ投資をした方がいい」とアドバイスがありました。「インフレやお金を勉強する上で、おススメの教材は」という質問には、具体的にYouTubeのチャンネルや何冊かの本をお伝えしました。

最後に、野上氏から「大事なのはご自身がどういう人生を歩みたいかということです。それは、わくわく楽しい計画であるはずなので、是非大いに夢を抱いて、『何を実現していきたいか』『どう社会に貢献していきたいか』を今一度考えて、良きスタートを切ってほしいです。そして、初任給では親御さんに感謝の気持ちを少しでも伝えて頂ければと思います。是非、素敵な社会人生活を謳歌してください」とメッセージを贈りました。


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