明日からいきなり東大生になることを目指さなくてもいい。

こんにちは、Criacao広報です。

最近は大学1~2年生の学生と「自己分析」をする機会が増えてきました。自己分析といっても、過去を深堀するわけではありません。どちらかと言えば、現状分析を通じて明日どうするか?を一緒に考えています。

具体的には、
➡ 今は何に力を入れているのか?
➡ 現在何が上手くいっていて、何が上手くいってないのか?
➡ どうして上手くいっているのか?
➡ どうして上手くいっていないのか?
➡ 明日からどうしようか?

という話をしています。

学生達と面談する中で、最も多い課題は「理想と現実のギャップで身動きできなくなる」です。

だいたいの学生は理想を100として捉えた時に、現状が10~20という状態になっています。そしてギャップを埋めるためのネクストアクションを考えているが良いアイディアが思いつかない。

私にはアイデアが全くない。色々と考えたけど、どのアイデアも上手くいく気がしない。と悩んでたりするわけです。

こういう時は「答えを提供する」よりも、「自分で考えて答えを導き出してほしい」ので、こんな問いかけをします。

Criacao広報
もし高校生の時に数学で10点しかとれない状態が1年間続いていたとしよう。そんな時に家庭教師が「次のテストは100点を目指してやるんだ。やればできる。絶対に諦めるんじゃない。理想を高くもたなければ成長しない」と言って来たらどんな気持ちになるかな?

学生さん
えっ、そんな人がいたらふざんけんなって思います。いきなり点数は上がらないし、気合い根性論すぎて気持ち悪いなって感じちゃいます。

Criacao広報
なるほど!学生さんはそう思っているんだね。じゃあ学生さんが家庭教師だったらどうするの?

学生さん
それは、まず現状をしっかりと分析して何が出来ていないのかを確認するとこからスタートしますね。いきなり全部解決することは難しいので、まずは範囲を絞り込んで対策します。

Criacao広報
なるほどね。それはとてもいいアイデアだね。ちなみに次のテストが1週間後にあるとしたら、何点ぐらいを目指すといいかな?

学生さん
えっ…1週間ですか?? う~ん、どうなんだろう。現状が10点だとしたら基本的な事が欠如していると思うので、いきなり点数は伸びないと思うんですよね。だから15点ぐらいを目標にするかもしれません。

あっ…..

学生さん
話をしながら、ふと思ったことがあるんですけど。

Criacao広報
おっ!何か気づいたことがあったのかな? 是非聞かせて下さい。

学生さん
今自分が理想としている事に対して、私は段階を踏んで達成するという事を考えていなかったのかもしれません。いきなり100点満点を目指し過ぎていたのかもしれない….

Criacao広報
なるほどね。もう一人の自分がいつの間にか「明日100点とれ!!」という家庭教師になってたのかな。

学生さん
完全になってましたね(笑)

Criacao広報
なってたね(笑)
スピード感はとても大切な事だと思う。だけど明日からいきなり東大生になることを目指さなくてもいいんじゃないかな。

いきなり理想と現実のギャップを埋めるためのアイデアではなく、今よりも5点高くなるためのアイデアを考える事が学生には必要でした。この後は、一緒に5点上げるためにどうするべきかを話し合いましたが、学生からたくさんのアイデアを引き出すことができました。

学生たちの「どのように行動したらいいかわからない」という迷いを、「行動する中で生まれる課題」へと変革していく事が、最初の一歩なんだと思っています。