『学ぶ+学ぶを学ぶ』~Criacao Business College Vol.13~

Lesson2 相関関係と因果関係

因果関係:気温が上昇するほど、クーラーの販売台数は上がる (絶対)
相関関係:クーラーが売れるほど Co2 排出量が増えて気温が上がる (関係はあるかもしれないが絶対ではない)

両者は大きな隔たりがあるものですが、世の中にはこれを混同している情報が多量にあります。
cf)即戦力とポテンシャル

同業同職手なら即戦力 (因果関係
イチローはJリーグでも活躍できる?⇨ポテンシャル (相関関係

ここでは、さらに踏み込んで、因果と相関を自分から利用する方法について考えます。
cf)
①旅行が好き⇨明るい??
これ一つでは、相関が低いのでそうとは言い切れません

②旅行が好き+BBQ好き+合コンが好き⇨遊んでる?社交的?
三つの情報が揃うと相関が強くなって、人は勝手になにかを連想し始めます。
⇨まず、三つの情報を与えることがコミュニケーション、営業の基本だそうです

他にも、コーヒー、読書、映画が好き⇨めがねかけてそう、大きな趣味を隠していそう、、、

三つ集まることで、連想、妄想が強くなり、説得力が増すのです。

更に、言葉だけでなく視覚からも相関関係を作ることができます。営業がうまくいかない時に、言葉だけでない、ノンバーバルな部分から信頼されていない可能性だってあるということです。証券会社に勤めていたとしても100%株を当てる人というのはいません。それは、相関関係にすぎないのですが、全部当たった人には因果関係に見えてしまいます。

就職活動において先輩がうまくいったとしても、それはほぼ相関関係。参考までに、というスタンスで聞いておくことが大切です。

Lesson3 比喩

例えば、キャリアというものは、不動産と似ています。いい会社で働きたいというのと、いい家に住みたいという感情は似ています。そう考えた時に、市場価値=予算とすることができます。

しかし、不動産だと、明確にお金の金額がわかるものが、キャリアだとよくわかりません。これは、転職活動をしてみるとよくわかります。

内定通知書に年収が載っています。それを見ると、自分が市場にどれくらいのインパクトを出しているかわかります。自分がいくら持っていて、なにが評価されているのか確認しておくことはとても重要なことです。

いい会社は転職者の予算で決まります。予算が月に5万円で、都内の一等地に住むことはできません。そして、価値観によっても異なります。広い家が好きか?天井が低い家が好きか?というのは人それぞれです。高い値段がつくから素晴らしい人か?というのは因果ではありません。そして、お金を持っても使い道が自分にとって幸せでなければ全く幸せではないのです。

キャリアは見えないお金だ、とも言えます。
⇨①どうやって増やす?②どれくらい増やす?

ここで、一つの式を導入します。
通貨✖️金額=予算

あるキャリアを継続すること⇨その業界におけるほしい通貨が手に入り、金額が増えるスピードが早くなっていく

しかし、その通貨はどの業界でも共通なわけではありません。例えば、不動産での200マニーは人材では100マニー 、ブライダルでは500マニーの価値になるかもしれません。世の中の転職市場はこのようになっているのです。こうした、マニーの組み合わせで人材の価値が決まってきます。

『転職の思考法』から、人脈、技術、生産性の三つの軸で決まるという概念を導入します。

人脈:質と量 権限をどれくらい持っているか。
技術:文理の問題ではありません。 世の中が欲しい能力をいかに提供するか、という技術です。
生産性について、少し詳しく述べます。

最近、キューピーがマヨネーズの蓋の面積を広げました。これにより、4000億の儲けが出たといいます。規模が大きい話なので、比較対象を出しますと、ブライダル業界は全体で2000億円の利益だそうです。一つの変化で大きな変化が起こせることをレバレッジが効いていると言います。

ウェブ通販を例に取ります。Amazonは、少ないエンジニアでたくさんの人に届けています。これは生産性が高くてこの原理に則っています。ヒエラルキー構造にも、レバレッジが効いています。 マネジメントにより、自分の努力を多くの人に届けることができることができるのです。

これからの世界では、レバレッジを自分で作り、マニュアルを作れてしまう人が儲かります。

評価されなくても、ガンガン取り組んでやってみることが大切です。そこで、誰も評価しなくてもきちんと市場価値は上がっているのです。会社から認められず、無駄な仕事をたくさんしても、本当に無駄ということはありません。

上にあげた三つの軸のうちに、二つを持っていると爆発的に給料が上がります。

20代のうちは専門性を高めるのが大切です。会社のなかで、本当に楽しいやりがいのあるいい仕事は10%しかありません。そういった仕事にたどり着ける人は、なんらかの専門性を持っている人。30代になったときに、チャンスが与えられるように何かに卓越しておくことが大切です。30代は経験40代になったら人脈が大切です。たくさんすごい経験をすると、どんどんすごい人が周りに集まってきます。


入社3〜5年目のうちは、ちっちゃな技術を分類して、専門性を高めて市場価値を高めてチャンスを待つことが大切です。そして、チャンスが、本当にこなければ転職すればいいのです。

解釈というのは、考え方です。大きく分けて、二つの思考法があります。

①目標思考(成し遂げたい目標がある)
②創造思考(いまが楽しければいい)

どちらが悪いとかはなく、創造思考の人の経験が全て繋がってくることもある。自分がどちらか見つめ直すことも、大切だというお話でした。