Criacao Bussiness College(CBC) Vol.13

こんにちは!本日は8/22に行われました、CBCについてレポートさせていただきます!

■1 講師紹介
今回の講師は、株式会社リアライブの中村さんに務めて頂きました。

経歴
2008年リクルート入社
2012年MBA(クイーンズランド大学)
2014年マイナビ入社
2016年リアライブ入社

■2 テーマ
「学ぶ+学ぶを学ぶ」 が当日のテーマとしてあげられていました。
まずはじめに、前提条件として、「知識⇨思考⇨行動」の順のピラミッドがあるとすると、
普段いっしょにいる人といるだけではその輪を広げることができないというお話がありました。
このような様々な業種、バッググラウンドの人と接数中で、ピラミッド自体の大きさを広げて行くこともサブの目標にして欲しい、とのことでした。

■講演内容

はじめにキャリアとは『市場価値と解釈』だという定義がなされました。

市場価値は、人につく値段です。
その中でどうしても、高く売れる人とそうでない人がいる

人材業界は人を扱っているので、実感は強くあります。
人によって値段が全然違うのは、面白いけど複雑です。

解釈とは、なにを自分の幸せとするかということです。
お金を持っていて幸せか?持ってなくても幸せな人もいます。
お金だけ持っていてもしょうがないし、逆に、解釈ばっか上手くても幸せにはなれない。
バランスが大切ということです。

* どうやったら市場価値が上がるのか?
三つの肩書きを持てばあなたの価値は100万倍になる (『多動力』 堀江貴文)

ビジネスで天才と呼ばれる人は、初年度は普通だった可能性が95%。
正しい努力をすれば決して難しいことではありません。

一つのことに10000時間取り組めば、100人に1人の人材になれるというような研究結果があり、これを天才の法則といいます。

一つの職場で、約3年間働くと10000時間になります。石の上にも三年というのは、言い得て妙なのかもしれません。
もちろん、三年という期間は誰にでも必要なわけではありません。
もっと早く習得して、他のことについて考えることにも使っていいのです。

二つ、100分の1掛け合わせて10000分の1
三つで1000000分の1

そして、かけ離れた分野の方が希少性は高まります。
Cf)営業と経理、医者と弁護士など。

それは、コミュニケーションスキルのような小さな単位でも同じです。

因数分解相関関係比喩

この三つを掛け合わせると、圧倒的にコミュニケーションの能力が上がります。

例えばリクルートの中で勝つのは、気合い根性では、2万人中の1万位までで、そこから先はスキルが大切だったそうです。
ここからは中村さんが実際に覚えていて良かったと思ったものについてお話してくださいました。

◇Lesson1 言葉の大きさ

抽象度高い⇨ 上位概念
抽象度低い⇨ 下位概念
言葉の具体と抽象を上手く使い分けることができると、便利なタイミングは多々あります。

例えば初対面の方とのコミュニケーション。
ここでは、抽象度が高い言葉で、コミュニケーションができることが大切です。

なぜか、というと、

ペットが好きな人
⇨犬が好きなのはその半分
⇨チワワが好きなのはさらにその三分の一

という風に、抽象度が低い言葉になるほど該当する人数が減ってしまいます。
初対面の人と仲良くなるには、まず抽象的な言葉で話すことが大切です。

次に、転職市場について考えます。
求職者と話す時、成長できる会社に行きたいととても言われます。新卒でもこれは変わらないかもしれません。。
「成長できる会社」は、抽象度が高い言葉です。
こういう言葉に対して、論理で批判するのではなく、
「あなたにとって成長できるとは、スキルが身につくことですか?」
「あなたにとって成長できるとは、自分の能力が適切に評価されることですか?」のような、抽象度を低くする質問で下げてあげることで、親密性を高めることができる。

逆に、深く繋がりたいときは、具体的な言葉で繋がることが必要です。
求職者について、成長を、経歴や顔をみながら具体的に予想できるようになることこそが、この業界における経験です。
それができると距離を簡単に縮められるようになります。

Work1
抽象度の高い言葉を具体化してみましょう
①成長したい
②安定した会社で働きたい

Work解説
自己理解、他者理解においても、5W2Hのワークフレームの中で、抽象⇨具体のプロセスでやると深まります

Whatを極めてない人にこれを使いこなすことはできません。
ツリーを作って、しっかりwhatを詰めきってから他を修飾することで説得力が増すのです。
その後に
どうやって成長したい?(How)
誰と(Whom)
なぜ(Why)
時間軸(When)

そして、人に説明するということを考えた時には、
近年のマーケティングでは、Why⇨whatの順番が説得力が高いです。
話が上手な人は、頭の中で具体と抽象を上手く使いこなせている人なのです。

ある人の心の中に鍵がかかっているとします。なにか、ロックされた譲れない要素があり、それが決断を妨げているとします。
例えば、安定⇨社格⇨認知度というような発想を行なっていて、
認知度がどうしても大切だという人に対して、認知度の低い会社を勧めることを考えます。

安定した会社に行きたい?⇨yes (抽象)
認知度が高い会社も潰れたよね⇨yes (具体)
ほんとうに大切なのは成長性では?⇨yes (抽象)

このように、ある人が大切にしている具体を発見したら、具体を抽象で返すことで
大切にしているものをすり替えることができます。
このテクニックは「鍵を入れ替える」として説明されていました。

◇Lesson2 相関関係と因果関係

因果関係:気温が上昇するほど、クーラーの販売台数は上がる(絶対)
相関関係:クーラーがうれるほどCo2排出量が増えて気温が上がる(関係はあるかもしれないが絶対ではない)
両者は大きな隔たりがあるものですが、世の中にはこれを混同している情報が多量にあります。

cf)
即戦力とポテンシャル

同業同職手なら即戦力(因果関係
イチローはJリーグでも活躍できる?⇨ポテンシャル(相関関係

ここでは、さらに踏み込んで、因果と相関を自分から利用する方法について考えます。
cf)
①旅行が好き⇨明るい??
これ一つでは、相関が低いのでそうとは言い切れません

②旅行が好き+BBQ好き+合コンが好き⇨遊んでる?社交的?

三つの情報が揃うと相関が強くなって、人は勝手になにかを連想し始めます。
⇨まず、三つの情報を与えることがコミュニケーション、営業の基本だそうです

他にも、
コーヒー、読書、映画が好き⇨めがねかけてそう、大きな趣味を隠していそう、、、

三つあつまることで、連想、妄想が強くなり、説得力が増すのです。

更に、言葉だけでなく視覚からも相関関係を作ることができます。
営業がうまくいかない時に、言葉だけでない、ノンバーバルな部分から信頼されていない可能性だってあるということです。

証券会社に勤めていたとしても100%株を当てる人というのはいません。
それは、相関関係にすぎないのですが、全部当たって人には因果関係に見えてしまいます。

就職活動において先輩がうまくいったとしても、それはほぼ相関関係
参考までに、というスタンスで聞いておくことが大切です。

◇Lesson3 比喩

例えば、キャリアというものは、不動産と似ています。
いい会社で働きたいというのと、いい家に住みたいという感情は似ています。
そう考えた時に、市場価値=予算とすることができます。

しかし、不動産だと、明確にお金の金額がわかるものが、キャリアだとよくわかりません。
これは、転職活動をして見るとよくわかります。

内定通知書に年収が載っています。それを見ると、自分が市場にどれくらいのインパクトを出しているかわかります。
自分がいくら持っていて、なにが評価されているのか確認しておくことはとても重要なことです。

いい会社は転職者の予算で決まります。予算が月に5万円で、都内の一等地に住むことはできません。
そして、価値観によっても異なります。
広い家が好きか?天井が低い家が好きか?というのは人それぞれです。
高い値段がつくから素晴らしい人か?というのは因果ではありません。
そして、お金をもっても使い道が自分にとって幸せでなければ全く幸せではないのです。

キャリアは見えないお金だ、とも言えます。
⇨①どうやって増やす?②どれくらい増やす?

ここで、一つの式を導入します。
通貨✖️金額=予算

あるキャリアを継続することは⇨その業界におけるほしい通貨が手に入り、金額が増えるスピードが早くなっていきます。
しかし、その通貨はどの業界でも共通なわけではありません。
例えば、不動産での200マニーは人材では100マニー ブライダルでは500マニーの価値になるかもしれません。
世の中の転職市場はこのようになっているのです。
こうした、マニーの組み合わせで人材の価値が決まってきます。

『転職の思考法』から、人脈、技術、生産性の三つの軸で決まるという概念を導入します。

人脈:質と量 権限をどれくらい持っているか。
技術:文理の問題ではありません。 世の中が欲しい能力をいかに提供するか、という技術です。
生産性について、少し詳しく述べます。

最近、キューピーがマヨネーズの蓋の面積を広げました。これにより、4000億の儲けが出たといいます。
規模が大きい話なので、比較対象を出しますと、ブライダル業界は全体で2000億円の利益だそうです。
一つの変化で大きな変化が起こせることをレバレッジが効いていると言います。

ウェブ通販を例に取ります
Amazonは、少ないエンジニアでたくさんの人に届けています。これは生産性が高く、
てこの原理に則っています。
ヒエラルキー構造にも、レバレッジが効いています。 マネジメントにより、自分の努力を多くの人に届けることができることができるのです。

これからの世界では、レバレッジを自分で作り、マニュアルを作れてしまう人が儲かります。

評価されなくても、ガンガン取り組んでやってみることが大切です。
そこで、誰も評価しなくてもきちんと市場価値は上がっているのです。
会社から認められず、無駄な仕事をたくさんしても、本当に無駄ということはありません。

上にあげた三つの軸のうちに、二つを持っていると爆発的に給料が上がります。

20代のうちは専門性を高めるのが大切です。
会社のなかで、本当に楽しいやりがいのあるいい仕事は10%しかありません。
そういった仕事にたどり着ける人は、なんらかの専門性を持っている人。
30代になったときに、チャンスが与えられるように何かに卓越しておくことが大切です。
30代は経験、40代になったら人脈が大切です。
たくさんすごい経験をすると、どんどんすごい人が周りに集まってきます。

■まとめ
入社3〜5年目のうちは、ちっちゃな技術を分類して、専門性を高めて市場価値を高めてチャンスを待つことが大切です。
そして、チャンスが、本当にこなければ転職すればいいのです。

解釈というのは、考え方です。
大きく分けて、二つの思考法があります。
目標思考(成し遂げたい目標がある)
創造思考(いまが楽しければいい)
どちらが悪いとかはなく、創造思考の人の経験が全て繋がってくることもある。

自分がどちらか見つめ直すことも、大切だというお話でした。